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失敗しない外壁選び【最新版】
少しだけ危険かもしれません!?
「外壁のリフォームをしたいのですが、
 どんな方法があるの?」


前回の塗装に続き、今回は外壁リフォームの話をさせていただきます。
すでに、ご存知の部分もあると思いますが、お付き合い願えれば嬉しいです。

住宅の印象は、外壁の色や柄によって大きく左右します。
外壁は、紫外線や雨風、雪、暑さ、寒さ、そして騒音などから大切な住まいを守ってくれる、とても重要な部分です。

まずは素材選びから慎重に
さて、外壁をリフォームするには、塗装したり外壁材を張るといった施工方法があります。 面積の広い部分なので費用に大きな差が出てきますので、まずは素材選びから慎重に選んでみましょう。
もちろんデザインやコスト、耐久性や耐火性といった基本的な性能も忘れずに。


現在の外壁材の主流
現在、外壁材と言えば、サイディングと言われているものが一般的となってきています。
サイディングとは、板状の外壁材を木下地に釘やビスで張っていくだけなので施工が簡単なのが特徴です。
モルタル壁のように職人の腕の差で仕上げが左右されるのと異なり、工場生産のため、品質が安定して低価格ですので、現在では外壁材の主流とも言えるでしょう。

サイディングのメリット、デメリット
さて、一般的に外壁材を張る施工は、塗装に比べ工事金額がアップしますが耐久性では優れていると言えます。
10年程度で塗り替えが必要になる塗装に比べリフォームの回数が少なくなり、その分トータルでの費用が抑えられるケースもあります。


サイディングには、どんな種類があるの?
厚さは12ミリから25ミリを超えるものまであります。
基本的に価格は、この厚さによって変動します。
基材の種類は、大きく分類すると窯業系金属系があります。

窯業系サイディングとは?
セメント等を主原料とし繊維質の木片や無機物などを混ぜ、強化してプレス成形などでボード状としたもの。 デザインの種類が豊富で、最も一般的な素材と言えるでしょう。
最近では、光触媒塗装等により雨水で汚れが落ち、再塗装までの期間が長く済む商品も出てきました。

金属系サイディングとは?
スチールやアルミの板を成形し、硬質ウレタンや硬質フェノール等を裏打ちしたもの。
窯業系サイディングに比べて重さが約3分の1から6分の1と非常に軽量で建物への負担が少なくて済みます。

どんな柄があるの?
タイル調や石積み調といった、表面の柄が多種多様にあり、まるで本物のようなデザインのものが選べます。 あなたの、気に入ったものが見つかると思います。


こんなに種類があるサイディング。 いったい、どれを選べばいいの?
デザインや価格だけで選ぶのは、
少しだけ危険かもしれません。


そこで、わたしがオススメする外壁材
例えば、耐震性能が低い古い住宅の場合、厚く重い(特に16ミリ以上)窯業系サイディングを張るだけで住宅に負担がかかってしまいます。

適さない地域もあります
そこで、軽い素材の金属系サイディングが候補に上がるわけですが、ガルバ鋼板で錆びずらくなったとはいえ、やはり金属のスチールサイディングには、適さない地域もあります。

コストが高いです
では、錆びづらいアルミサイディングがいいかというと、一概には言えません。
まずコストが高いです。 そして、アルミサイディング単体ですと、防火性能が無く、他の方法で防火構造をとらなければいけないという事も起きます。

あなたの住宅にあった素材とコストは?
そこで、わたしの場合、まず「窯業系が良いのか?」「金属系が良いのか?」の前に、家の構造や建てる場所の気候やメンテナンスなどを考えます。
あなたの住宅にあった素材とコストは、何かを考えるようにしております。

言わせていただきます
先ほど話した耐震性能が低い古い住宅でも、しっかりとした耐震補強を施せば、重たい窯業系サイディングを張っても大丈夫なわけです。
ほんの少しの補強や手直しをするだけで、住宅は長持ちすると思えるからこそ言わせていただきます。

もちろんデザインも重要ですね。
弊社では、完成後のイメージをコンピューターグラフィックで、提案するサービスも行っておりますので、お気軽に御利用下さい。
いますぐ外壁工事をするわけじゃないんだけど、自分の住宅が、どんな風に変わるのか見てみたいってかたでもOKです。
あっ、これを申し込んだからって工事をする必要はありません。
もちろんしつこい営業も致しませんのでご安心を、ていうか営業は苦手です(笑)


外壁を張り替える時の5つのチェックポイント
その1 通気層は、ありますか?
下から上に上昇気流が煙突のように発生して壁から出てくる水分を逃がす工法なのですが、通気がふさがっていたり、窓廻りで止まっていたり施工が完璧でないことが非常に多いのです。(現状がモルタル壁の場合、元々通気層が無いので新規に作る必要があります。)

その2 揺れてませんか?
既存の外壁を剥がして、新しくサイディングを張る場合は、柱、土台、間柱、窓台等の 腐れをチェックし、更に筋違い(すじかい)が少ない住宅では、構造用合板や耐震金物等で補強することを、オススメします。 
弱い部分だけを補強するだけでも効果があります。

その3 雨漏りは、大丈夫?
古い住宅で、防水シートが貼っていない場合は、新規に透湿防水シート(湿気は通すが水は通さないシート)を貼り、更に窓などの開口部分には、防水テープを貼り、サイディングのコーキングが切れても内部に水が入らないようにしましょう。
そして、外壁が傷んでいるのなら、忘れずに屋根の状態もチェックしましょう。

その4 寒くないですか?
古い断熱材の性能が落ちている時は、新しく断熱材を入れ替えることができます。
もちろん、アルミサッシのように断熱性能が低いものは、ペアガラスの高性能樹脂サッシに交換することもできます。(冷房や防音性能も上がります。)

その5 本当に外壁を張り替えなければならない状態ですか?
なかなか言いづらいことを、あえて言っちゃいます。(笑)
もちろん工事をさせていただければ、ありがたいのですが、診断した結果、あと数年は、まだまだ大丈夫ということが、よくあります。

ちょっと、うらやましいです
そこで、外壁を張り替えたい理由を聞いてみると「ご近所さんが工事したので我が家もそういう時期だと思っていた。」だとか「訪問販売の方に、もう張り替えの時期ですよ。」と言われたというのが理由でした。
きっと、ものすごく営業がうまい人なんでしょうね。(ちょっと、うらやましいです)
うーん、でもこれは、すぐに工事するには、ちょっともったいないかもしれませんね(笑)


見た目も大事ですが...
最近思うに
もちろん工事金額が安いことも大事ですが、巷でよく見かける外壁工事の中で、汚い部分を隠し、うわべだけ化粧をして綺麗に見せ、悪い部分は見なかったことにして、そのままサイディングを張ってしまう業者を見たりすると(もちろん外壁工事自体に手抜きは、無いと信じます。)

これが本当のリフォームなんじゃないのかな
ただ剥がして張るだけの工事に終わらせるのは、本当にもったいないと思うのです。
外壁工事をするなら、めったに見ることのできない住宅の内部が確認できる機会を活かし、少ない予算でも最大限の努力をする。
これが本当のリフォームなんじゃないのかなって思うんです。


今回紹介したサイディング以外にも外壁材の種類は、たくさんあります。
塗り壁(ぬりかべ)
砂とセメント、混和材を混ぜ、水を加えて練ったモルタルを下地に、樹脂系の素材を吹き付けたり、コテやローラーなどで多様な模様を施す。
仕上げの方法によってさまざまな表情が生まれるのが大きな魅力。
最近は健康住宅への関心の高まりから、自然素材の塗り壁も人気です。

漆喰(しっくい)
消石灰を結合材とする塗壁・モルタルのことで、吸放湿の性能が優れています。
カビや細菌も発生しにくい素材でもあります。

珪藻土(けいそうど)
植物性プランクトンの遺骸が蓄積されてできた土。
調湿・保湿性があり、耐火・断熱性能に優れています。
有害物質の吸着・脱臭も期待でき、土に還る素材です。

タイル
粘土を主原料に各種の鉱物を混ぜて板状に成形し焼成した素材。
外壁だけではなく、床や内装にも用いられる素材です。
焼き方や吸水率の違いなどで、磁器質、せっ器質、陶器質に分けられます。
その中でも、水分を吸収しにくい磁器質やせっ器質は、耐候性、耐久性、耐火性にも富みます。汚れがつきにくく、メンテナンスは不要なのが魅力。
ただしコスト的には、他の素材に比べて高くなりがち。

以前は湿式工法が主流でしたが、最近では、ボードの凸部にタイルを引っ掛ける乾式工法が普及しています。施工が容易で、剥離や落下の心配がないのが特徴。 色落ちや劣化の心配はほとんどないので、基本的にはメンテナンスも不要です。 価格はやや高めです。

レンガ・ブリック
レンガやブリックで仕上た外観は、欧米の邸宅を思わせる仕上がりになり、輸入住宅などを中心に用いられています。
軽量化したり、形状を工夫するなどで施工性を高めた商品も出てきました。
古レンガ風などバリエーションも広がり、デザインの幅も広がっています。

セラミック外壁
釉薬の特性を生かし、焼き物同様のガラス質を表面としたもの。
親水性のあるセラミックによって、汚れは雨水で流れ、耐熱、耐水、耐火性にも優れる素材。 色あせや劣化の心配もなく、メンテナンスはほとんど不要です。
コスト的には高額です。

ALC
ALCはAutoclaved Lightweight Concreteの略。
石灰質材料と、けい酸質材料を微粉末にして水と混ぜ、ガス発生剤を添加して気泡をつくり、固まった後に高温高圧で養成して硬化させたもの。
気泡などの空隙部分が全容積の80%を占め比重0.5と軽量なのが特徴です。
防火性能に優れ、火災保険が安くなるなどのメリットも見逃せない部分です。

ワンポイントアドバイス
サイディングのメンテナンス
サイディングも、年数が経って色褪せや汚れが目立つようになると再塗装が必要です。
傷んでいる部分は、張り替えが必要になる場合もあります。
塗装する際は、継ぎ目や開口部のシーリングの状態をチェックしましょう。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。 (o^_^o)

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