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後悔しない塗装工事のために
本当は、怖い塗装の真実
もっと早くに教えてくれれば…

今回のニュースレターは、塗装のお話をさせていただきます。
うちは、もう塗ったばかりだからってかたにも、是非読んでいただきたい話です。

塗装の話と言っても、わたし自身が10代からの、たたきあげで32年、塗装一筋にやってきて、気がついたら、過去に600棟程の塗装工事をさせていただいた経験から、塗装工事の重要なことを、お話させていただきます。(そんなに小難しい話じゃありません。)


塗装なんてどこも同じでしょ (いいえ、違います)
そうですね、同じ材料を使えば確かに原価はどこも、そう変わらないと思います。
塗装の仕上がりは、職人さんの腕に頼る部分が大きいと思います。
商売を長くやっている塗装屋さんで、極端に技術の低い職人さんは、そうそういないのではと思います。


でも…本当に良い塗装工事って?(メンテナンスと信頼度)
実は、正直に話すと塗装工事を始めた頃は、とにかく綺麗に塗れさえすれば、いい仕事だと思っておりました。
もちろん、仕事が綺麗であることは、良い仕事の条件には含まれます。
でも、腕の良い職人=(イコール)満足していただける工事じゃないよなって思うんです。

綺麗に塗ることができても、本当に満足していただける工事だったのか?
ほら、腕の良い大工さんは、図面通りにきちんと住宅を作ることが出来ても、使いやすい間取りを考えられるかというと、そうじゃないでしょ。(もちろん、どちらも出来る大工さんもいます。)

塗装も同じで綺麗に塗ることができても、本当に満足していただける工事だったのかと考えると、いちばん大事な事ってなんだろうって思うんです。


その理由は…
どうして塗装が必要なのか?
住宅も年数が経つと外壁や屋根の塗替が心要になってきます。
ほとんどのお客様が、塗装を必要と感じる要素は…

@ 色が褪せてきた。
A 部分的に塗装が剥げてきた。
B 雪の滑りが悪くなってきた。
C 同じ時期に建てた、ご近所さんが塗装工事を始められた。
D 知り合いの業者さんに、「そろそろ塗り替えてみては」と薦められた。

そこで、「よし、うちも塗装しよう!」と決断されるかたが多いと思うのですが、ただ塗れば解決するかといえば、そう単純でもないんですよね。


実は、正直に白状しちゃうと
昔の話なんですけど、塗装させていただいても解決できないことってけっこうあったんです。(いまは、ちゃんとやってます。)

例えば、@の色が褪せてきた。
これは、ほとんど塗装するだけで解決します。
もちろん念入りに洗いをしてから、正しい塗装をした場合ですが。

しかし、Aの部分的に塗装が剥げてきた。 
これって、何回塗ってもダメなことがあります。

例えば、窯業系サイディングが北海道で使われ始めた頃、通気工法で施工されていないが為に、凍害によってサイディングの基材が破壊され、結果的に塗装表面がボソボソになるなんてことが、よくありました。

通気工法自体一般的じゃなかった時代です。(※通気工法とは、サイディングと、柱の間に隙間を開け(18ミリ〜20ミリ)煙突状態を作り、内部から出てきた水分を外に出す方法。)

このサイディングの基材自体がダメになった上に、いくら塗装をしても、うまく塗れないんですよね。 で、けっきょく部分的に塗り直す。

原因がわかっていれば、部分的にサイディングを張り替え、きちんとシーリングを施した後に塗装をすれば長持ちするのに、凍害の知識が無い為に、何度も塗り直す。

お客様も、工事屋さんも原因がわからないので、無駄な工事をやっていることに気がつかないんですよね。
むかーーーしの話ですが、私のことです。

私の勉強不足の為に、無駄な出費になってしまいました。
ご迷惑をおかけしました。 反省しております。


直接の原因は、塗装じゃなかったんですね
つづいて、B 雪の滑りが悪くなってきた。
ピッカピカに塗装したのに、やっぱり滑らない。 


なんでぇー? (知識不足の失敗)
原因は、小屋裏の断熱不足が原因で暖かい空気が雪を滑りづらくしていた。
直接の原因は、塗装じゃなかったんですね。
これも、むかーーーしの話ですが、私のことです。 本当に反省しております。

こういった、塗装の技術も大事ですが、住宅をいかに長持ちさせるか表面に見える部分だけで判断していた自分が恥ずかしいです。(いまは、ちゃんとやってます。)

住宅をトータルに診断できる専門的な知識が必要なんですね。
技術的な部分って、やっぱり大事です。 
勉強します。 (今は、一級建築士とタイアップして技術を補っております。)

つづいて
C 同じ時期に建てた、ご近所さんが塗装工事を始められた。
気持ちは、わかります。
でも、お隣さんと違って、状態が良く「あと数年は、大丈夫ですよ。」と言って断ったことがあります。

ちょっと、もったいないことしたかな(笑) (営業がへた)
最後に、Dの業者さんに、「そろそろ塗り替えてみては」と薦められたは、Cと同様に、塗り替える必要性が無いと薦めません。

外壁診断の簡単な3つのチェックポイント

  1. 外壁を手でこすってください。塗料がついたら、それは塗装の寿命です。
  2. 外壁がサイディングでしたら、板材のつなぎ目にコーキングがあります。 コーキングが切れていたら内部に雨水が入っている可能性があります。
  3. 屋根の場合は、白い布切れでトタン(板金)をこすってみてください。色がついたら、塗装の寿命です。(屋根に上がる場合は、くれぐれも気をつけてくださいね)

工事を始めるときはお客様の、ご近所様に不快な思いをさせないように注意します。
お客様が描いている工事に十分に答えられるようにサポートします。
お客様に頼まれた工事を安全に遂行します。
工事で使う塗料資材が人に優しい環境に適した物を使います。
はっとり工務店で出来る限り、お客様との話合いで保証を付けます。

私の工事に対する考え方誠意を持って仕事をし、感謝される事が一番の私の喜びです。 困り事があれば、塗装工事以外でも、お気軽にご相談ください。
売り込みはしません。 売り込まれたかたは、おっしゃってください(笑)


番外編
これは、最近の話なんですが、仕事をさせていただいた奥さんに聞いた話です。

わたし「塗装工事を頼むときに、気になることってなんですか?」
奥さん「塗料やゴミが飛んで、ご近所さんに迷惑がかからないか心配。」
わたし「そそっ、そうですよね!!」(足場ネットや、こまめな片付けで対応。)

最近、特に実感しております。 
技術だけ追い求めては、本当に良い仕事はできないと考えます。
お客様から、本当に良い工事は、お客様から学ばせていただいてます。

いろいろと、生意気なことを書いてしまいましたが正直な気持ちです。
今回のニュースレターは、わたしの告白になってしまいましたね。

わたしのつたない話に最後まで、おつきあいいただき感謝いたします。

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